クローズ・アップ

座談会 vol.3

青学(せいがく)

皆さんの呼び名を教えてください。

鈴木雅也
「雅也くん」か「雅也」ですね。トリオの(加藤勝郎役 奥井)那我人と紫音にだけ「タカさん」と呼ばれます。
牧島輝
僕はだいたい「輝(ひかる)」「輝くん」ですね。
吉村駿作
「ジョナサン」か「ジョナ」ですね。
畠山紫音
「紫音(しおん)」で、ときどき「カツオ」と呼ばれます。

キャラクターを演じるうえで大事にしたいのはどんなところですか?

吉村駿作
桃城らしさはもちろん、キャラクター同士の関係性が大事だと思ってます。桃城と海堂だったら「ずっとライバル」とか、タカさんとは試合があるのでこれまでのエピソードを想像したり。あとは、(8代目の桃城 武役)シューティ(眞嶋秀斗)さんに「リョーマを大切に」と言っていただいたので、かわいがってあげたいなと思ってます。
牧島輝
ジョナサンはすごく優しいし、気を配れるところがお兄さんぽいよね。桃城っぽい、オラオラした感じがだんだん見えてきて、いいなと思います。
畠山紫音
一番、熱いよね。みんなのことを一番見てくれていて、積極的にアドバイスをくれる。そういうところは桃城と似てるな〜と思います。
鈴木雅也
僕はあまり相手に踏み込めずに遠慮してしまうタイプなんだけど、ジョナサンはどんどん踏み込んでくれるから、すごく助けられてます。

鈴木くんはどうですか?

鈴木雅也
原作であまり描かれてないようなディテールも大事にしたいです。たとえば、タカさんには妹がいるんですけど、原作にはほぼ描かれていない。家でどんな会話してるのかな〜とか、想像して、舞台上で1人の「人間」としていられるようにしたいなと思っています。
吉村駿作
雅也は真面目なんだけど、かわいい部分もあって。一度間違えだすと、ツボに入っちゃったりして、おちゃめだなあと思うことがあります。
畠山紫音
気がつくと踊ってたりするよね。稽古場でみんながしゃべっていても、1人できちんと振りを確認したりしている。
牧島輝
いつもは黙々とやっているんだけど、さりげなく周りのことも見ていてくれる。本当に大事な時だけ声をかけてくれるから、すごく的確だし、心に響きます。

牧島くんはどうでしょうか?

牧島輝
台詞がないあいだでも、海堂らしさを出すことですね。そのために、他のキャラクターとの距離感を大事にしてます。海堂は原作を読むと、桃城や乾など、関わるキャラクターが限られているんです。それ以外の人との関わりは、これまでの公演を参考にしながら、自分で考える必要があって。
畠山紫音
輝くんは稽古場でもラケット回しとかずっと練習しているよね。僕たちから見るとできてるんですけど、本人はさらに上を目指していて……そういうストイックさは海堂らしいなと思います! 基本トリオは海堂先輩になついてます!
鈴木雅也
面倒見のいいお兄さんだよね。休憩中も紫音が「輝くんのあれが見たいな〜」って言いつづけて、嫌々ながらやってあげてるのをよく見る。
畠山紫音
結構サービス精神旺盛なんです!(笑)
牧島輝
何もやってないのに寄ってくるからさ……。
吉村駿作
なにげに世話焼きだよね(笑)。

畠山くんは?

畠山紫音
カツオとしてだけじゃなく、トリオとしてどれだけ一生懸命に先輩たちを応援できるか、ですね。先輩たちに目立ってもらうための、3人の押し引きのバランスが最初は難しくて、話し合って追求しています。
鈴木雅也
普段の紫音はとにかくいじられキャラだよね(笑)。
吉村駿作
でも、こう見えてしっかりしてるよね。きちんとやるべきことはやるし、真面目な空気を察知できる。
牧島輝
紫音は絡んできてるイメージしかないんだけど……(笑)。でも、さっき言っていたラケット回しとか、何度も同じことやっているのにしっかり見ていてくれて、コメントもくれるのは助かってます。
畠山紫音
嬉しいな。
牧島輝
でも、何も言わずに「さっき通したところどうだった?」って無茶ぶりしたら「いや、さっきはちょっと見てなかったです」って答える。正直なんだよね(笑)。

合宿のエピソードを教えてください。

吉村駿作
大変だったけど、すごく良い経験ができました。僕はこれまで部活とか入っていなかったので、みんなで一つのことに打ち込むのっていいな、と思ったし、いろんなことを教えてもらえる環境がありがたくて、学ぶことの楽しさを感じました。もうちょっといたかったくらい。
畠山紫音
あと1週間くらい行きたかったよね。
吉村駿作
うん、3日やって1日休みくらいのペースでいいけどね(笑)。
牧島輝
みんな一生懸命やってたんだけど、もっとできたんじゃないかな、って思いがあるんだよね。(手塚国光役)宇野さんは「徹底したスケジュールのなかで、決まった時間にご飯がでて、トレーニングできるのが良い」って言ってたけど(笑)。
畠山紫音
ストイックだなあ(笑)。僕も楽しかったです。みんなで一緒に辛い特訓をして、身体のケアの仕方を教えてもらって、一緒にご飯を食べて、お風呂に入って、寝られて。まあ、僕は輝くんと同じ部屋じゃなかったんですけど……。
鈴木雅也
残念だったね(笑)。「もうこれ以上は無理!」と思ったあとに、もう一息がんばれたときの達成感があったよね。部活みたいな経験って、もう二度とないと思ってたので、すごく新鮮でした。

最後に、お客様にメッセージをお願いします。

鈴木雅也
バーニング状態になった時のタカさんが、張り上げる大きな声に注目して欲しいです。立ち姿や波動球のポーズのかっこよさ、力強さにもこだわっていきたいので、よろしくお願いします。
牧島輝
僕が海堂として試合するのは今回が初めてだけど、海堂は不動峰戦からずっと試合を重ねてきて、前回の氷帝公演ではダブルスでめちゃくちゃ悔しい思いをしている。その次の六角戦だから、その海堂の気迫はすごいものになるはず。今まで戦ってきたいろんな思いを引き継いでいきますので、期待していてください。
吉村駿作
僕は桃城って一番かっこいいなと思っているので、お客様にも見ていただきたいところがたくさんあります。氷帝公演で片鱗を見せていた桃城のクセ者らしさが、この六角公演でより前面に出てくると思います。僕らにとって初めての公演なので、お客様も一緒になって試合を楽しんでいただけるようがんばりたいです。
畠山紫音
声の大きさには自信があります。トリオ3人で一丸となって先輩たちを応援して、お客様に「最高だったね!」って言っていただけるようがんばりますので、ぜひ劇場にお越しください!