クローズアップ
インタビュー城田優編
城田優 ――まずは、簡単に自己紹介を。

城田優、18才です。手塚国光役を演らせて頂きます。

――出身地は?

生まれたのは日本で、御茶ノ水で生まれたんですけど(笑)
母がスペイン人なので、2才くらいからスペインのバルセロナに住んでたんですよ。で、小学校1年生ぐらいの頃、また日本に戻ってきたんです。スペイン語は、一応それまでに使っていた日常会話程度なら話せるんですけど…(笑)

――作詞・作曲が趣味だということですが。


ちっちゃい頃から、歌を歌うのが好きで。
お姉ちゃんのキーボードを借りて、よく勝手に弾いたりしていて、それを見て母が僕にピアノを習わせたんです。で、そのうちに作曲も始めるようになって。
初めて作曲をしたのは小学4年生です。もうメロディはあまり覚えてないんですけど、題名が『踊る涙』っていうんです(笑)そういう、キザな曲を作ったりしてました。


――『テニスの王子様』という作品は知っていましたか?

実は、原作より先に、ミュージカルを知ってました。僕もミュージカルをやっていましたから。で、初めてポスターを見て、柳くんかな?「この子、キャラクターと超似てるよね!」って、友達とも話したりしてました。
その時は、まさか自分が出る事になるなんて思ってなかったですけど。(笑)
それで、まさか舞台でテニスは出来ないだろう、球がちょっとでもそれたらどうなるんだろう…なんて思っていて(笑)この間ビデオを見せて貰って、「ああ、こういう事か!」って、照明と音響の合わせ技に、びっくりしました。


――ビデオを見て、どうでしたか?

新鮮でしたね。男だけの物語って、見てて楽しかったし、「うわー、やりたい!」って思いました。


――手塚国光役については?

落ち着きがあって、渋いっていう感じじゃないですか。だから僕とは全く正反対。僕は、明るいしうるさいし能天気だし、でもすぐヘコむし。(笑)
役作りについてはまだまだいろいろ考えてる段階なんですが、手塚部長の、厳しさの中にもある優しさとか、部員みんなへの愛とか、そういうものを出していけたらなと思います。
役作りもまだこれからなんですけど、取り合えず、普段から伊達メガネをかけてみようかなと思ってます。そしたら、自然にメガネを直したりっていう癖が出てくると思うんで。

――この役に決まったときの心境は?

僕の中でミュージカルのオーディションに受かるって事は、やっぱり他とはちょっと違うんですよ。CMだと1日で「お疲れ様〜」ってなるけど、ミュージカルって長い時間をかけて作り上げていくものじゃないですか。
で、自分も実際ミュージカルを経験してて、その辛さとか楽しさとかは分かっているので、最初は「やった!」っていうよりも、「あーヤベェ!頑張らなきゃ!」っていう感じですよね。それがホントに率直な…プレッシャーですね。
で、終わってから「やった!」って思えるかなっていう、そんな感じです。
城田優

――ミュージカルはダンス、歌、芝居とあって、この作品では更にテニスもあるんですが、得意なものは、やっぱり歌?


歌ですね。ダンスも好きなんですけど、苦手なんですよね。以前ミュージカルに出たときも、ダンス全然やったことなかったし、もうボロボロだったんですよ。でも、ダンス好きだから頑張って練習してたんですけど(笑)だから今回は特にダンスに力を入れて頑張りたいですね。
それから、テニスレッスンもあったんですけど、やっぱり難しいってことが分かりました。(笑)
でも部長も僕も左利きだったんで、それは良かったです(笑)左利きではいつも大変な思いをしてたんで、今回はラッキーでした。


――城田くんから見て、越前リョーマ役の遠藤くんはどんな印象?

年は僕の1コ下なんですけど、同い年くらいの感覚でしゃべったりしてますね。やっぱり小さい頃から仕事してるんだなっていう感じで、しっかりしてるし、自分の考えもちゃんと持ってて。僕、プライベートと仕事の差をちゃんとつけられる人が好きなんですよ。そういう所を尊敬するし、自分ともちょっと似てるかなと、勝手に思ってるんですけど…(笑)

――青学(せいがく)メンバーについては?

稽古も始まったばかりだし、まだまだこれからなんですが、みんな個性的ですね。ホントにそれぞれ原作の青学(せいがく)メンバーとちょっと似てるな〜と思うところもありますし。「あ、コイツこういう所大石っぽいな」とか「不二っぽいな」とか。
、キャラはみんな良い感じに色が出てきてる感じなんですけど、まだまとまっていく段階ではないんで、これが混ざってどうなるのかなって、これからどうなっていくのかが、また楽しみですね。
まあこれからいい感じにまとめていきたいですね。部長として。(笑)


――それでは最後に、HPを見ている方にメッセージを。

今まで2人の方が演じられていた手塚部長という役を僕が演じるわけで…それぞれに思い入れがある方もいっぱいいると思うんですけど、「あ、こういう手塚部長もあるんだな」って思ってもらえるような、また違う手塚部長の良さを見つけて、みなさんに観せられるような演技にしたいと思ってます。
いい意味で、期待を裏切りたい、ぶち壊したいと思いますので、楽しみにしていてくれたら嬉しいです。
 © 許斐剛/集英社・NAS・テニスの王子様プロジェクト © 許斐剛/集英社・マーベラス音楽出版・ネルケプランニング
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