クローズアップ
相葉弘樹 中山麻生 小野健斗 大河元気
相葉 弘樹
【不二 周助】
中山 麻生
【乾 貞治役】
小野 健斗
【柳 蓮二役】
大河 元気
【切原 赤也役】
 
--前回の『〜First Service』では、それぞれチームで話し合ったこと等はありましたか?
 
相葉 稽古が始まってすぐの時から、結構ミーティングはしてたと思う。
中山 そうだね。新しい海堂として、トモが入ったし。
相葉 “気持ちも新たに”ってことでね。それと、3代目にとっては2回目のステージで、真価を問われるなっていうのもあって。ことあるごとに集合しては、みんなの気持ちを聞いたり、モチベーションを上げたりしてました。
中山 「立海には負けたくない!」という想いが強かったのもあるね。引っ張っていく立場の先輩としてのプレッシャーもあったし、立海メンバーは未知数だったから。
 
--最初と今では立海の印象は変わった?
 
相葉 すごい変わりましたね。第一印象は正直あんまり良くなかったな。ナカマサ無愛想だったし。(一同笑)
中山 (笑)怖かったよね。
相葉 なんか、あの時はたまたま疲れてたらしいんだけど。
中山 稽古、本番と重ねるうち、チーム同士話し合う機会も多くなって、立海・青学(せいがく)という別々のものが、テニミュというひとつのものになっていった感じはしますね。
 
--立海はどうですか?
 
大河 話し合い…してたかなぁ。
小野 改まって話し合いをするっていうより、常に言いたいことをその時に言い合ってたからね。最初の頃は、気を使ってみんなよそよそしかったけど。
大河 そうだね。逆に最近は、もうちょっとよそよそしくしてくれよって思うね。(一同笑)
相葉 立海はガツンと言ってくれる人が多いと思う。兼ちゃんだったり、マサだったり。青学(せいがく)はそういうタイプの人がいないから、ミーティングが重要だったりするんだよね。
大河 そういえば昨日もやってたよね、ミーティング。ちょっと怖くて入れなかった(笑)。
相葉 真剣に話してただけだよ。
中山 うん。別に重い雰囲気じゃないよね。でもそこに一馬が「イェーイ!みんな暗いよぉ!」って入ってきた時は、こいつホントにK・Y!(空気・読めない)って思ったけど。(一同笑)
相葉 しかもその後、俺たちの横でラーメン食ってたからね!(笑)
 
--前回公演で印象に残ったことはありましたか?
 
中山 本番中のタカさんはホント勘弁してほしかった。真剣なシーンで、どれだけ笑いをこらえたかわからない。
相葉 あの人、空気感で笑わすんだよね。別に変な顔とかしてるわけじゃないし、たぶん本人は真面目なんだけど。
中山 いるだけで面白い。
大河 空気で笑わせるってすごいね。
中山 遠くからだとわからないかもしれないけど…近くにいるとね。
相葉 小劇場向きだね、あの人は。(一同笑)
大河 バーちょんが仁王から柳生に変わる早替えの時、早替えが終わって袖でスタンバイしてるんだけど、ベンチの裏からコソっと「試合会場はここですか?」とか言ってきて。(一同笑)笑いこらえるのが大変だった。
小野 地方公演で印象に残ったのは香川だな。
中山 俺も香川。
大河 お前(小野)うるさかったよな〜。俺と健斗が同室だったんだけど、夜中遅くまで起きてしゃべってて。
中山 大晦日も面白かったじゃん。立海・青学(せいがく)・六角で集まって、「3、2、1、イェーイ!明けましておめでとー!」みたいな。
相葉 ああ、やったなぁ。
 
--長い公演を終えた時の感想は?
 
小野 長かったようで、そこまで長くは感じなかったな。でも、帰りの新幹線での記憶がないんだよね。それだけ疲れてたんだと思う。
相葉 確かに終わった瞬間、疲れがドッとくるよね。
大河 誰かが「あと、10公演はできるなぁ」とか言ってて、ふざけんな!って思ったよ(笑)。
小野 言ってた言ってた。王子じゃないかな。
中山 通も「あと、100公演できる」って言ってたよ。
大河 あいつはホントにできそうで怖い。
相葉 でもやっぱり長かったな。一公演終わるごとに星取表にバツ印がつけられてたんだけど、東京公演の時は「まだこんなにあるのかぁ〜」って思った。
小野 半分までいっても「まだあと半分あんのかい!」、みたいなね。
大河 大阪公演の途中で青学(せいがく)の誰かが「これでやっと夏と同じスタートラインに立った」って言ってた(笑)。それ聞いて俺、ちょっとゾッとしたもん。
相葉 夏も長かったけどね。
中山 夏はペース配分がわからなくてしんどかった。でも冬はペース配分がわかったから、体力的な問題はなかったな。
相葉 今回は試合もあるし、体調面は前回以上に注意しないとね。
中山 そうだね。
小野 俺、今回は絶対夜更かししない!
 
--ドリームライブはどうでしたか?相葉さん以外は初めてだったわけですが。
 
中山 イヤー、面白かった。
相葉 面白かったね。
小野 超楽しかった!
大河 でも、すごい緊張した。
中山 ビーチバレーは面白かったな。(ズボンが脱げるシーンは)初めは「勘弁してくれ…」って思ってたけど。最終的には「オイシイな」と。
大河 オイシイよ。
小野 うん、オイシイ。
中山 アドリブ祭りだったな。立海の真田道場も面白かったし。
大河 アドリブに見せかけて実は舞台裏で打ち合わせしてるんだけどね。
相葉 ホント何回やっても面白いよ、ライブは。
 
--夏公演では、ここにいるみなさん試合があるわけですが、それぞれの見せ場を教えてください。
 
中山 乾・柳戦は幼なじみ同士の決着。言うなれば全てが見せ場だよね。全体を通して一つのストーリーが完結するので。
小野 試合、大変だよね〜。
相葉 うん、今回難しい。
小野 今回はみんなそれぞれ違う難しさがあるよね。
相葉 リズムもかなり変則的だし。正直今(※収録時、稽古半ば)はアップアップだね。
中山 そうだね。動くので精一杯で、まだ気持ちがついていってない。
大河 俺は気持ちが先行してセリフが言えてない。「ア、ウ、アァ!」みたいな。(一同笑)
相葉 (笑)わかるわかる。
小野 ラリーも多いよね。
相葉 でもその分見てる人がエキサイティングするんじゃないかな。
中山 今も稽古中、試合に見入っちゃってセリフ忘れる人がいるよね。それは本来ダメなことだけど、試合やってる方としてはうれしい。
大河 相葉っちが打ち返すシーンで、俺、セリフ忘れちゃうんですよ。「すげぇ…」って見とれちゃって。
相葉 ウソつけ!
大河 俺すでに3回くらいやってるよ。打ち返すの忘れちゃう。
相葉 (笑)初めて聞いたよ。俺はこの前、通の試合見てジーンときたな。
中山 あいつ、ああ見えて感情入れてくるからな。
相葉 そう。いつものクールな通じゃない。
中山 それで、試合の稽古終わるとまたボケ〜っとしてる(笑)。
相葉 そういうギャップがあるから見てる人も感動するんじゃないかな。今まで以上に通もがんばってるよね。
中山 兼崎さんもいつも以上に汗かいてます。
相葉 健斗もがんばってるよね。
大河 うん、がんばってるね。
中山 俺は?
相葉 もっとがんばれると思う。
中山 ハイ…。
相葉 前回はギャグ要素が多かったけど、今回は真剣なバトルが見れそうだね。
大河 見てる側が汗かいちゃうような、ね。
 
--相葉さんは初のソロがありますね。
 
相葉 テニミュを始めて3年半、やっときました。僕、16歳でした。(一同笑)そしてもうすぐ20歳になります!
大河 すげぇ!
相葉 曲もいい感じだし、ホント嬉しいです。
小野 俺らその後出ていかなきゃいけないんだけど、見とれちゃう。
中山 そう。出るの忘れちゃうんだよ。
大河 みんな相葉っちに見とれちゃうよね。
相葉 それは言い過ぎだよ。まぁ、その気持ちもわかるけどさぁ〜。
大河 おい!(一同笑)
相葉 それにしても楽しみだね。もっと稽古して早く舞台に立ちたい。
中山 照明とか演出効果がプラスされると、また一段とテンションが上がるから、それも楽しみだね。
相葉 気持ちも入り易くなるだろうしね。
大河 いま以上に気持ちが入るのか…大変だな。(一同笑)
 
--今回で3代目青学(せいがく)の皆さんは、柳下さん以外卒業するわけですが…。
 
相葉 感慨深いですね。高校生活も含めてすべてをテニミュに費やしてきましたから。山吹から始まって、もう思い出せないこともあるくらい長くやってきて…なんか不思議ですね。正直まだ実感がわかない。千秋楽が近づくにつれて変わってくるのかな。
大河 千秋楽、泣いちゃえ。
相葉 泣くだろうな。
中山 ユッキーなんか、どうなっちゃうんだろうなぁ。
大河 あんたこそどうなっちゃうんだよ。
相葉 吐くんじゃない?(一同笑)
大河 でも相葉っちも卒業かぁ。
相葉 ホント考えられないな。もっとやっていたいのに。
大河 相葉っちに、最後の相手が俺で良かったと思われるようにがんばらないとな。
相葉 俺は、切原戦をやるためにテニミュを続けてきたと言っても過言ではないんで…。山吹戦の頃からずっと切原戦はやりたいと思ってたから。
中山 (大河は)選ばれし相手だ。
大河 すいません…。
中山 謝っちゃった(笑)。今回は、乾というキャラクターにとっても重要な試合ですよね。公式戦初シングルスで相手が柳で…柳と決着をつけたいという想いもあるけど、俺の中には海堂への想いもあるんですよ。「海堂に学んだ」とセリフにあるように、俺自身もトモにいろいろ学んだから。
 
--それでは最後に、夏公演への意気込みをお願いします。
 
中山 1年間ベンチワークをやってきて、初めての試合が柳との伝説の試合。何も考えず無我夢中で、この対柳戦にすべてをぶつけるつもりでがんばりたいと思います。
小野 見にきてくれるお客さんに感動してもらえるように、全力でやりたいと思ってます。そのためにはもっと練習しないとな…がんばろ。
中山 うん、がんばろう!
大河 誰よりもテニミュを長くやっている相葉っちとの試合。俺が極限までがんばれば、今までのどの試合よりも一番良いものが作れるはずだから、これからもっともっとがんばりたいなと思ってます。
相葉 3年半やってきて、計り知れないほどたくさんのことを学んで、やっとここまで来ることができて…最後は、不二=相葉で良かったなと思ってもらえるように完全燃焼したいですね。
  © 許斐 剛/集英社・NAS・テニスの王子様プロジェクト © 許斐 剛/集英社・マーベラスエンターテイメント・ネルケプランニング
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