クローズアップ
桜田 通 中山 麻生 渡部 紘士 高木 心平 柳下 大
桜田 通
【越前リョーマ役】
中山 麻生
【乾貞治役】
渡部 紘士
【河村隆役】
高木 心平
【桃城武役】
柳下 大
【海堂薫役】
--まず、六角公演の感想を聞かせてください。どのシーンが印象的でしたか?
桜田 日吉・リョーマ戦の最後に「あと100ゲームやる?」って言って帽子を投げるシーンが好きでしたね。あと、僕の頭に毛虫が落ちてきて「にゃろぉ!」って言って去るシーンも好きでした。
 
--渡部くんのアドリブのシーンもありましたが…
渡部 はい。「グレイト!」って言った後、試合前に一発披露するやつですよね。上島先生に日替わりで何かやってみたら、と言われてからやり始めたんですけど、いろいろアイデアが浮かんじゃって、毎回変えるようになって…でも後半苦しみましたね(笑)。
高木 (アドリブを)やった後に、大丈夫だったかな…みたいな顔してる日もあったよね(笑)
中山 俺、本気で笑いそうだった。笑っちゃいけないキャラなのに。
高木 俺も。
桜田 俺と鯨ちゃんは耐え切れなくなると、袖を向いて笑ってた(笑)。
中山 そういえばタカさん、ボールが当たって音に合わせて倒れなきゃいけないのに、倒れなかった時があったよね。
高木 あったあった!アドリブが受けて満足してんだよ(笑)。で、音だけ鳴って途中で気づいたのか、その後ジワ〜っとゆっくり倒れていった。(一同笑)
渡部 その後のペー(高木)の笑みったらなかったな。満面の笑みだった…。
高木 「タカさん、やっちゃったぁ」っていうね(笑)。
桜田 あれホントうけた(笑)。
 
--高木くんは、ババロアのシーンでハプニングがあったようですが…
高木 あのシーン、ホント難しかったですよ。ラケットが俺に当たってババロアが落ちちゃった時もあったし。
渡部 でも本番やって初めてわかったけど、失敗したら失敗したで演じ続けなくちゃいけないんだよね。
中山 そういえばババロアが落ちたとき…。
高木 うん、俺はそれを食べてた。(一同笑)
 
--千秋楽はどうでしたか?
高木 こいつ(中山)ホント涙もろいんですよ。
中山 だって最後だったし。鯨井ちゃんにはすごいお世話になって。その鯨井ちゃんの卒業だったし。
高木 かわいい顔して泣くんですよ、こいつがまた。
中山 千秋楽の前に鯨井ちゃんから「これからやることは一つ一つやり終えたら二度とやることはない。セリフも二度と言うことはないんだ。」って言われて…海堂に対して歌うシーンがあったんですけど、その時すでにウルウルきてた。
渡部 前回、鯨井ちゃんの影響は大きかったな。彼がいないとできないことがあったと思うし。途中から来て一番大変だったのに。
高木 それで俺たちを引っ張っていったわけだからすごいよね。
 
--それでは、新しい海堂の柳下くんに、テニミュの先輩としてみんなからのアドバイスは?
柳下 よろしくお願いします!
渡部 俺はがんばってくれればそれでいい。これから始まる稽古でいろいろ吸収していってもらえれば。
高木 前回タカさんと組んでた時と、今回トモ(柳下)と組む時の気持ちが全然違う。前回はタカさんに頼ってた部分があったけど、今回、俺は一回経験してるし年齢的にも俺が上だから、俺がちゃんとしなきゃっていうプレッシャーはありますよ。もう言い訳できない。
渡部 僕も頼ってた部分はあったよ。
高木 一試合終わるごとに話し合ってたよな。
渡部 うん。反省会は大切だよ。
柳下 はい。
中山 ダブルスはラリーが難しそうだもんな。
渡部 難しいけど、一体感が生まれたときは気持ちがいい。ハマればハマるほど面白い。やっぱりそういう楽しさも味わってほしいな。
 
--(柳下に)高木心平くんの印象は?
柳下 初めて会った時から優しく接してくれて。
高木 これ、俺が言わせてるんじゃないからね。
柳下 本音ですよ(笑)。その後も気を使ってくれて、一人でいる時もいろいろ話しかけてくれたり。今の印象は「頼れるお兄さん」ですね。
桜田中山渡部 (笑)
高木 ぜんぜん笑うところじゃないですよ、みなさん。でももっと距離を縮めたいよね。昨日もトモに「もう俺に敬語使うのやめろよ」って言ったら「はい、わかりました」って。いきなり敬語だった。(一同笑)
中山 さすが!(笑)
渡部 わかってねぇじゃん(笑)。
柳下 慣れてないんですよ。目上の人に敬語を使わないっていうのは。中学の野球部の時からずっと敬語でしたから。
中山 なるほどね。
渡部 通なんて、最初のうちは「タカさんタカさん」って言うんだけど、そのうち「あんた」だからね。(一同笑)こいつ(桜田)は良い意味でずうずうしい。
柳下 僕も仲良くなっていけば大丈夫だと思うんですよ。
中山 俺と瀬戸丸はタメだしね。俺もいつのまにかトモって呼んでるし。
高木 ぜんぜん気を使わなくていいよ。
柳下 そうですね。早くそうなりたいですね。
中山 海堂らしくね。
渡部 稽古をやっていけば自然と馴染むよ。
 
--立海メンバーの印象は?
渡部 貫禄あるなぁ。特にジャッカルは印象的だなぁ。
高木 僕は彼(夕輝)と仲いいんですよ。あと漣君(丸井役)と健斗(柳役)。立海のムードメーカーは仁王役(中河内)だって言ってましたよ。
柳下 今、立海メンバーとレッスンが一緒なんですけど、確かにそうでしたね。
高木 カラオケも行ったんだよね。
柳下 そうですね。誘われて。
渡部 青学(せいがく)メンバーでまだ行ってないのに?
桜田 青学(せいがく)と仲良くしてよ!
柳下 (笑)あと馬場くん(柳生役)もムードメーカーですね。馬場くんって落ち着いてるけど、急に盛り上がったりする(笑)中河内くんと馬場くんって、ダブルスの相方同士なんだけど、相性ばっちりで二人が盛り上げてた。
渡部 ジャッカルは?
高木 あいつ(夕輝)おもしろいよ。天然で。
桜田 この前、漣くん(桐山)と二人で取材を受けたんだけど、漣くんもめっちゃいい人だったよ。
柳下 漣くん稽古終わってからも一人で練習してた。すごい努力家。
中山 やばい、データとりに行かなきゃ。敵情視察。
高木 今回、俺たちダブルスの敵が夕輝と漣くんで、偶然にも仲良しが相手なんで、なんか良い試合が出来る気がするね。
柳下 うん、そうですね。
渡部 俺、まだ誰とも会ってないから楽しみだな。
高木 真田役の人、風格あるよなぁ。
桜田 俺、取材で会ったけど、あの人すごいかっこいいよ!常に「風林火山」打ってそう。ワッシーさんと対等にいけそう。もう全てがデカい!
 
--稽古が楽しみですね。
桜田 楽しみ!
中山 どんな台本なんだろう。楽しみすぎる。
高木 (柳下に)稽古に向けて何かある?意気込みみたいなもの。
柳下 がんばってみんなについていこうっていうのがありますね。前海堂の鯨井さんがすごい方だったと理解している分、すごいプレッシャーもあります。
渡部 彼(柳下)には彼なりの海堂があると思うし、最初にも言ったけど、俺はがんばってくれればそれでいい。それにパンフ撮影の時に思ったんだけど、普段の彼は初々しくてかわいいけど、海堂になるとすごい目をギラつかせてどこか寂しげな孤独感を感じさせるんだよね。
桜田 それは俺も思ったな。
渡部 海堂にぴったりだな、と。
高木 撮影の時も俺見てたんだけど、一人で行動してること多いよね。
柳下 それは自分でも思いました。一人で行動するのって好きなんですよ、けっこう。
中山 でも仲良くしてね。
柳下 (笑)もちろん仲良くしたいですよ、みんなとは。
桜田 俺もリョーマみたいに生意気になりたいなぁ。
中山渡部高木  十分だよ!
 
--今回は夏公演よりさらに多い、52公演ですが。
高木 52公演かぁ。終わったときすごい達成感があると思うよ。
中山 やりがいあるね。
高木 怪我だけは気をつけないとね。
中山 あと、喉。(柳下に)喉のケアは大事にした方がいいよ。
柳下 はい。
渡部 自己管理はねぇ。食べることを意識した方がいいかも。痩せるんだよね。
高木 でも太ったって言ってなかった?
渡部 え?
中山 言ってた言ってた。鏡見ながら「俺、太ったかなぁ」って。
渡部 地方公演の時、弁当がやけにうまくてね…。(一同笑)でも東京公演の時はホントに痩せちゃって。
高木 食べれなかったよね。
渡部 稽古中も食べることを意識した方がいい。体力づくりは今からやっていた方がいいと思う。僕、いつも帰りに最寄り駅より一つ手前で降りて走って帰ってるんですよ。同じコースを走ってると飽きてくるんで、今度は最寄り駅より一つ奥の駅で降りて、そこから走って戻ったり。ちょうど1〜2キロなんで、時間も有効に使えるしいいかな、と。
柳下 それいいですね。それやります。
 
--今回の公演に向けて意気込みを。
桜田 めっちゃ体力をつけて、めっちゃがんばって英語をしゃべって、最終的にめっちゃ切原を倒す!
高木 ずいぶん“めっちゃ”ついたねぇ(笑)。
中山 それだけがんばるってことだよね。
渡部 めっちゃがんばれ。
桜田 はい。
柳下 僕は、まずみんなの足を引っ張らないようにしっかりついていくことですね。あと、ダブルスの試合では桃城との関係をうまく出して、それを伝えたいですね。結果負けるけど、「勝つんじゃないか?」っていうくらいの気迫とか雰囲気も出していきたい。とにかくいろいろ研究して早く海堂に近づきたいですね。
渡部 今回、河村隆は試合がないので寂しいんですけど、全国大会に行きたい気持ちは人一倍強いと思うので、精一杯応援する側としてやれることをやっていきたい。歌やダンスも妥協することなく完全燃焼したいと思います。
中山 夏公演の時は、まだ自分なりの乾を100%出し切れてなかったような気がします。一つ一つの動きやセリフにもっと乾らしさを出せたんじゃないかと。もちろん100%の努力はしたんですけど。その足りない部分を冬公演で補っていきたい。僕も試合はないんですけど、青学(せいがく)の柱となって応援していきたいなと思います。
高木 前回は成長したところもあるけど、足りてない部分もいっぱいあったと思う。その足りないものが何かは自分でも十分わかっているつもりなので、その課題をクリアにしなきゃいけないし、それには夏公演以上の努力が必要だと思う。今回、海堂のトモが入ってきて、また青学(せいがく)の空気も変わるだろうし、コミュニケーションを大事にしつつ、一つ一つ目標を立てて最高の冬公演になるように、俺だけじゃなくみんなでがんばっていきたいと思います。
  © 許斐 剛/集英社・NAS・テニスの王子様プロジェクト © 許斐 剛/集英社・マーベラスエンターテイメント・ネルケプランニング
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