クローズアップ
鎌苅健太×伊達晃二 編
鎌苅健太 伊達晃二
鎌苅健太
【宍戸亮役】
伊達晃二
【鳳長太郎役】
――それではまず、自己紹介からどうぞ!
鎌苅 宍戸亮役の鎌苅健太と申します。血液型はB型で宍戸くんと一緒で、あと趣味がビリヤードっていうところも一緒!まあそんな感じで、宍戸くんとの共通点がすごくあって、素の自分に似てるなっていう。どこか子供っぽい面があるところも似てると思うし、(伊達くんを見ながら)まあちょっとかわいい後輩が?ひとりいるっていう所も……(と、ここで何故か伊達くんに突然キレのいいツッコミ)
伊達 イテ!なんですか?
鎌苅 お前が突っ込むとこやろ!
伊達 いやだって、たいして面白くないし…(笑)
鎌苅 で、まあ「楽しくやっていきたい」って事がモットーなんで、そういう空気は率先して作っていきたいなと。青学(せいがく)のメンバーや、日替わりゲスト・友情出演の方ともコミュニケーションを取っていって、いいライバル心は持ちたいけどわだかまりは作らないようにやっていきたいなって思ってます、ハイ!
伊達 えー、鳳長太郎役の伊達晃二です。…ん〜と…
   
――伊達くんと言えばテニスですが、今回、氷帝メンバーのテニスコーチ役をしてみて、いかがでしたか?
伊達 ん〜、その…指導はもうちょっとがんばろうと思います!そうですね、テニスはちょっとやってたんで…
鎌苅 ちょっとじゃねーだろ、本気でやってただろ。
伊達 ん、でも自分のスイングももっときれいに見せられるように頑張りたいなと。目標はホント…ひとつのものをこう…みんなでやっていくってことなので…あの……声ちっちゃいかな?
これまで団体競技を一切やらない人だったんで、みんなでひとつのものを作っていくって初めてなんです。今まで思ってたのとは全然違って、今、ホントにその…楽しく…
鎌苅 (ツッコミ)もっと楽しそうにしゃべれ!
伊達 えー、楽しく!みんなで素晴らしいものを作っていきたいと思ってます。
   
――これまで、"テニプリ"の原作コミックやアニメは知っていましたか?
鎌苅 はい!ずっと前から、"ジャンプ"は毎週読んでました。毎週月曜日は、もうジャンプを楽しみにしてて。
伊達 僕は、テニスをやってたので毎週アニメを見てました!奇想天外で憧れましたね。やっぱり普通には発想できない事なので、すごいなあ!と。
鎌苅 "テニプリ"は、ジャンプの中でもいちばん楽しみにしてたマンガのうちのひとつ。電車の中で急いで読んでる時でも、まっ先に読んでましたよ!
   
――二人とも、それぞれの役と自分との間にかなり共通点があるようですが、宍戸・鳳ペアとして、鎌苅・伊達ペアの間にも共通点ってありますか?
伊達 もう、超近いと思います!
鎌苅 間違いなく近いと思ってます!個人個人でも似てるって思いますけど、関係的にも。ダブルスやるのがホントに楽しいし、もう素でいけると思います!(笑)テニスにしても、こいつはすごいけど、自分は初心者なんですよ。原作では、鳳には持って生まれたものがあって、宍戸はそれに追いつくために自分なりのものを身につけようとしますよね。昨日こいつん家行った時もちょうど話してたんですけど、キャラクター的には宍戸が引っ張ってってるようなところも似てるよねって…
   
――鎌苅くんは、伊達くんの家に遊びに行ったりもしてるんですか?
伊達 あ、もう何回も来てますよ(笑)でもホント、僕にとってはホントに慕ってる先輩なんで…
鎌苅 嬉しいねー
伊達 や、まあ仕事上ですけど。
鎌苅 イヤ、オイ!プライベートが、だろ?
伊達 あ、じゃあ…プライベートも。
鎌苅 じゃあってなんだよ!
伊達 まあ、言っちゃえば。
鎌苅 バカ!
伊達 言っちゃえばそうですね(笑)ホントに仲良くしてもらってて、叱って頂いたりもしてるんで…そう言えばテニスやってる時に、二人でめちゃめちゃ熱くなった事がありましたよね(笑)
鎌苅 まあちょっとした言い合いになったりだとか…。普段はこんなですけど、そこはやっぱり、熱くなりますから。
伊達 あれ、ビデオに撮っておきたかったですね。で、冷静な時に見てみたい(笑)
鎌苅 恥ずかしいだろうねー(笑)
伊達 でしょうね(笑)
鎌苅 で、ぶつかっても「良かったな〜」って思うんで、俺は全然気にしないんだけど、やっぱ俺の方が年上だから、後で「すいません、生意気なこと言って」って反省の電話がかかってくるんですよ(笑)
伊達 あ!ちょっと…その話はいらないと思います!
鎌苅 まあまあ、これは言っておこうよ!(笑)稽古終わったら必ず反省の電話がかかってくるんですよ。でも俺全然気にしないし、むしろそういうの出していこうぜ!って思ってるから、全然気にすんなよ!って感じなんですけど。しかも、たまに何で謝られてるのかも分かんない(笑)「今日すいませんでした…」「何が?」って感じで。毎日電話来ない日はなくて、俺が出なかったら留守電に入ってる。でも俺の留守電がそんなに長くないからいつも途中で終わってて、「健太くん…今日はホントに…プツッ(切れた音)」この後何が言いたかったんだろ…?って(笑)
伊達 〜〜〜そんな事言わないでよホントに…恥ずかしい…。
鎌苅 でもホントに、こいつとはバカやったり、いろいろ相談しあったり、お互いやたらと素直になれるんですよね。二人でいても時間すぐだしね?
伊達 そう!すぐすぐ。
鎌苅 一切気まずくならないんですよ。
伊達 話途切れる事とかあっても全然気にならない。
   
――この役に決まった時は、どんな心境でしたか?
伊達 俺、ホントに受かると思ってなかったんですよ。最初からもうダメ元で…って思ってたから、実際にオーディションの空気見たら怖くなっちゃって。ダンスの練習をしてる人もいれば、発声練習してる人もいて、「ムリだ…」って思って、事務所の人に「すみません、無理です…」って言っちゃったんですよ。でも、「受けるだけ受けてみなさい」って言われて。そこから始まったんで、受かったって聞いたときは「どうしよう」って思うより先に、嬉しい!!ってなっちゃって、もう最高にジャンピングして喜んで(笑)
鎌苅 「あの時帰らなくて本当に良かった」って言ってたもんな。
伊達 電話で「受かったぞ」って言われた時も、「またまたァ〜!」って…(笑)俺、事務所の人にそんな口きいた事ないのに!その時は思わず「またァ〜!嘘でしょ〜?」って(笑)そのくらい疑いましたね。
鎌苅 俺も、「オーディション受けるから」って言われて書類見たら、「あ!テニスの王子様だ〜!」ってびっくりして。で、ドリームライブ観に行って、もう身震いしましたね。きっと最高に楽しいだろうな!って思って。
伊達 ライブ観て、鳥肌立ちましたよ!
鎌苅 受かった時は、ホントにもうヤバイくらい嬉しかったですね。で、宍戸には長太郎っていうペアがいるっていうのがすごく大事だと思うんですけど、そう考えて長太郎役になった奴見たら…あ、これなら俺、素で宍戸くんになれるわ!って思って。だから、オーディションで俺と晃二を選んでくれたみなさんには、よくぞ見抜いてくれました!と。ホントにありがとうございます!って思いますね。
伊達 あざーす!や、でも冗談抜きに、宍戸役が健太くんでよかった。僕、先輩だからってすぐにはついていけないタイプなんで…。人を見ちゃうというか。
鎌苅 ついていけないなって思ったら、壁を作っちゃうタイプ。そういうのもないしね?
伊達 今なんかもう、アイコンタクトとかで…(笑)
鎌苅 そう!何考えてるかお互い分かるんですよ(笑)
伊達 気持ち悪いくらいに!(笑)今いじって!って時は必ずいじってくれるし(笑)なんかウワーってなってる時も、「どした?」ってすぐ言ってきてくれる。いい意味で対等で、いい意味で上下関係がちゃんと出来てると思いますね。
鎌苅 お…良いこと言うな!
伊達 きのう寝ずに考えたから(笑)オーディションに受かって、ミュージカルに出演させていただくってことも僕の財産になると思うんですけど、人との交流が、何よりもホント財産ですね。
   
――いよいよ稽古が始まりましたが、上島先生の振付はもう始まってますか?
伊達 上島先生、すっげえカッコいいですよね!
鎌苅 ね!
伊達 稽古の時の上島先生「(渋いモノマネで)ちょっと待って!……今、振りが浮かんだ」…って、カッコよかった〜〜!!
鎌苅 休憩の時、二人で「ちょっとさっきの聞いた!?かっけぇ〜!!」って(笑)
伊達 ちょっとさ、俺もちょっとあれ言いたい!「(渋く)ちょっと待って!……ラーメン食いてェ」
鎌苅 おお!いいねェ〜!
伊達 「今日はトリチャーシューにすっか…」(笑)
鎌苅 俺も今度使おう(笑)ダンスも楽しくやってるよね!
伊達 ダンスは初心者なんですけど、楽しいですね。もうガッタガタになりながらも、楽しくやってますよ!
   
――氷帝メンバーのチームワークはどうですか?
伊達 すごくいいと思いますよ、今!
鎌苅 この短い間でよくこれだけ…って思いますよ。それぞれキャラクターが濃いんですけど、自分のポジションがちゃんと分かってるし。
伊達 バランスがすごくいい!
鎌苅 まず河合・鷲見っていう二人がすごく大人だから、みんなをがっちり支える土台になってくれてて、それで、若者メンバーはみんな素直!で、俺がしゃべって(笑)でもみんな俺がしゃべる事なんかも受け入れてくれる。
伊達 氷帝学園、一人でも欠けてたら、氷帝学園になってなかったと思う!
鎌苅 で、話変わりますけど…
伊達 ちょっと!今変わるところじゃないよ!
鎌苅 氷帝学園、一人でも欠けてたら、氷帝学園になってなかったと思う!
伊達 もう言ったわ!
鎌苅 イヤ〜いいこと言うな晃二!って思って(笑)
伊達 きのう寝ずに考えたから。
鎌苅 でも、みんなが思ってることだと思いますよ。
伊達 僕も、メンバーには僕っていう人間を全部見せちゃったので…嫌な部分から何から…
鎌苅 熱い部分から、ね。俺も怒ったりしたし…俺、基本そんなに怒る方じゃないんですけどね。怒るのは、こいつが俺にいちばん見せてるからだと思うんですけど。
   
――鎌苅くんはどんな時に怒ったりするんですか?
伊達 僕がすごい弱音を吐いたりだとかした時に…「いつまで弱音吐いてんだ!」とか、「もっと自信持て!」とか。でも俺は逆に自分の意見があるんですよ。自信を持つとうぬぼれそうで嫌だ…とか、そういうのを毎日1時間ずつ考えてる人なんですよ。いきつけのカフェがありまして、そこでコーヒー飲みながら…
鎌苅 すごくおいしいコーヒー屋さんなんですよ。
伊達 それで「いや俺はこう思う!」って言い争いになって、僕、「そんなの言われる筋合いねぇ!」って言っちゃって、ものすごいケンカになった時があって。
鎌苅 みんなでご飯食べてる時だったんだよね。タクミくんだけいなかったのかな?
伊達 その時、初めてケンカみたいになったんですよ。僕はいつも考えてた部分言われたからものすごい悔しくって、イヤ俺いつも考えてんだよ!っていうのがあったから、「筋合いねえ!」って言っちゃった。そしたら、健太くんがものすごく怒って。「筋合いやないけ!」って、もう関西弁で…(笑)
鎌苅 俺も、ここは怒っとかなあかん!って思って。みんなが支えてくれて、一緒にやっていこうとしてるのに、そんな淋しいこと言うな!と。
伊達 で、俺もう「筋合いじゃないか!」って言われた瞬間に「あ!筋合いだ…!!」って(笑)で、俺もすごい…熱くなっちゃうんで…
鎌苅 それでもう、晃二もすごい怒ってたから、もう…
伊達 …あ、ここらへんまででいいんじゃない!?反省した!と。
鎌苅 その時、目からこう、熱いものが…(笑)良いもの見せてもらって。でも嬉しかったですね、逆に。
   
――すごい!熱いですね〜、二人とも!
伊達 そこで俺の方が間違ってたってことが分かっちゃったから、もう悪いところもダメなところも、全部見せるしかない!って思って…泣きたくはなかったんですよ!でもね、「俺、変わらなきゃダメなんスよ!」って、力説してたら、もうボロボロと…(笑)
鎌苅 いい男泣きを見せてもらったから!もうそうなったら…ねえ?俺からしてみたら、かわいくてしょうがないって感じですよね(笑)いつもはこんなですけど、晃二もホント、熱い男だから。だから俺こいつの事好きなんでしょうね。やっぱり見た目冷めてたとしても、中が熱い奴じゃないと、俺も一緒にいて楽しくないし。まあその時も、鷲見さんが見守ってくれてて、龍が「まあまあ、晃二な?」って説く感じ。Takuya、和樹、塁斗は…
伊達 ものっすごい優しい眼差しで見てくれてた(笑)
鎌苅 優しい言葉をかけてやってくれてて。その時ホントに、「ああ、いいなこのチーム」って思いましたね。きのうもちょうど話してたんですけど、こいつにしてみたら怒っちゃったし、泣いちゃったし、辛かったかもしれないけど、でも全然消したい事にはなってないよねって。みんなもそう思ってるんじゃないかな。
伊達 ホントに、メンバーのみんなには感謝しきれないっていう感じですね。
   
――それでは、青学(せいがく)メンバーの印象は?
伊達 かっこいい!
鎌苅 やっぱりこれまでもやってきた人たちだから、「すげえな」って尊敬できますね。話しかけてきてくれたりして、「あ、やさしいな〜」って。この間も、氷帝の稽古が終わるのを待っててくれて、稽古場にご飯買ってきてくれて、みんなで食べながら自己紹介したんですけど、ズッキーは同い年で話しやすかったし、JURIくんも大人だし、裕輔くんも自分のもの持ってて尊敬できるし、コニーもすごく元気よくしてくれて…コミュニケーションは全然問題ない!って思いましたね!
伊達 ん〜、僕はまだ、ちょっと緊張してて…まだちゃんとコミュニケーションとれてないんですけど…
鎌苅 でも俺は振り役だけど、コイツは自己紹介した瞬間に、なんだかイキナリ笑いをかっさらっていきますからね〜(笑)
   
――それでは、氷帝公演への意気込みを!
伊達 僕はやっぱり健太くんについていく!ホント、このチームワーク、仲の良さって絶対舞台に活かせるものだと思うので。今回、自分の好きなテニスであったり、歌であったり、一部、ちょっと発揮できる部分もあるので、初めてのミュージカル、ホントに頑張っていきたいですね。
鎌苅 ファンの方はすごく期待してくれてると思うし、その期待を裏切っちゃダメだって思ってるので、僕ら緊張もすると思うんですけど、自分の持てる精一杯で頑張って、その頑張りが見せられる舞台にしたいですね。自分も楽しんで、お客さんも楽しんでもらえる舞台にしていきたいです。
伊達 跡部役の和樹くんもすごいみんなを引っ張っていこうとしてくれてるし、舞台の上では、和樹くんに引っ張ってもらって。
鎌苅 オドオドしてる姿見せたくないから、自分が不安になるくらいだったら、舞台に立たない!ってくらいの気持ちで、これが精一杯だ!って、絶対自信のある状態にして舞台に立ちたいですね。
伊達 そうですね、最後に胸張って言いたいですね。
鎌苅 だね!
   
――それでは最後に、HPをご覧になっている方にひとこと!
鎌苅 あったかい目で見守ってくれたら嬉しいですが…でもきっと、ご期待に応えます!
伊達 多分、僕らがものすごく楽しんで演じる事は分かってもらえると思うので…楽しさといっても、ふざけない楽しさだからね。
鎌苅 毎日充実してるしね。氷帝っていうチームの人気があるけど、それに負けない、俺らなりのダブルス1のコンビを演じて、みんなに認めてもらえる二人になりたいよね。ぜひ、楽しみにしててください!
伊達 よろしくおねがいします!
鎌苅 宍戸!
伊達 鳳!
2人 最高〜!!
 © 許斐剛/集英社・NAS・テニスの王子様プロジェクト © 許斐剛/集英社・マーベラス音楽出版・ネルケプランニング
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