――まずは2回に渡って行なわれた、青学(せいがく)・立海戦の思い出などを。 |
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全員 |
いっぱいあるよね〜。 |
馬場 |
でもさ、終わってみればホントにあっという間。 |
夕輝 |
FirstよりSecondのほうが早く感じた。いろいろ慣れてきたからかな?
最初は考えなきゃいけないことがいっぱいあったから。 |
中河内 |
兼(かね)ちゃんは試合があったし、Secondのほうが長かったんじゃない? |
兼崎 |
いや、やっぱりあっという間だった。 |
八神 |
Secondからダンスの難易度もグッと上がって、稽古からより集中してたっていうのはあるかもね。
余計なことを考えるヒマがないくらいに。 |
馬場 |
ダンスね。今回はまたさらにその上を行ってるもんね。 |
全員 |
(本公演の仕上げ間近のダンスのことを思い出し、しばし沈黙) |
夕輝 |
…ま、今回もなかなか難しいですが! それはちょっと置いといて(笑)。
そういえば一番最初の公演のとき、みんなで集まってよく自主練したよね。 |
八神 |
また公園に集まってやろうか?(笑) |
夕輝 |
代々木公園だっけ? 行ったなぁ〜。 |
八神 |
最初はテニスをやろうって言ってたんだけど、コートが取れなくてとりあえずダンスやったんだよね。 |
夕輝 |
いろいろ無茶な練習やってたよ。 |
兼崎 |
俺、すごく個人的な思い出を言うと、夏公演の最終日。
昼の公演で水飲みすぎてお腹痛くなってさ。
それでも毎公演3リットルは飲んでたんだけど、限界まで飲んでみようと思って4リットル飲んだら… さすがに壊れた(笑)。
本番終わった途端にめっちゃトイレ行きながら、千秋楽前に何やってんだろう?って思ったよ(笑) |
馬場 |
兼(かね)ちゃんはもう汗っていうより水だからね。ジワ〜ッと。 |
中河内 |
隣にいると、「うわぁ〜やばい」って(笑)。絞ったら出るよ。 |
小野 |
思い出ねぇ…。ホントにいろいろあるんだけど、あミニ四駆! ね、元気っ。 |
大河 |
おお。夏公演のとき、大阪から帰る新幹線でね。 |
小野 |
元気がなんか懐かしい歌を歌ってたんですよ。
それがミニ四駆のアニメのテーマソングで、 そこから延々ミニ四駆トーク(笑)。
別れ際「じゃあうちにあるミニ四駆、香川に持ってくわ」。 |
大河 |
「じゃあ俺買って行くわ」って(笑)。 |
中河内 |
夜、部屋に籠ってやってたよね。 |
夕輝 |
ウィ〜ン、ボンッ! あ、やってるって(笑) |
馬場 |
チョロQのラジコンもあったよ。 |
小野 |
シングルルームに5人くらい集まってたっけ。 |
兼崎 |
シーツをピーンと張って、ペットボトル置いたりコース作ってさ。 |
八神 |
誰が一番上手かった? |
馬場 |
兼(かね)ちゃん。超上手いの! |
大河 |
ホント上手かったよ。
でも、なんで俺があのときミニ四駆の歌を歌ったのかは、 まったく意味がわからないんだけどね(笑)。 |
中河内 |
そうかぁ、夏はミニ四駆か…って、おかしくない? |
小野 |
ハハハハ(笑) |
大河 |
1回、釣り堀も行ったよね。偶然前を通りかかって。
俺と兼(かね)ちゃん、王子、一馬、漣ちゃん…。 |
兼崎 |
お前ら何してんだって話し? |
馬場 |
いやいや。立海はね、集中と息抜きのメリハリがすごく上手いと思いますよ。 |
中河内 |
頑張って一生懸命舞台を務めるのは本当に当然のことで、それは全員ちゃんとやってるし、 あらためて言うことでもなかったりしてさ。
だから思い出っていうと、どうしても本番以外、 みんなで過ごしてたことのほうになっちゃう。 |
八神 |
流行りはそれぐらいかなぁ。あとは…。 |
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――流行りトークじゃなくて、公演の思い出トークですよ〜!(笑) |
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八神 |
そうそう(笑)。夏はね、青学(せいがく)の卒業があって…って、あれ?
急に空気がしんみりしちゃった? |
小野 |
大丈夫だよっ。 |
八神 |
うん。大人になると、そうそう泣くことっていうのもなくなるじゃないですか。
だけど、ああいう“場”があるのはいいなぁと思いましたね。最後はほとんどみんな泣いてたし、 そういう気持ちになれた青学(せいがく)卒業の空気がすごく素敵だったなぁって。
舞台後のリフレッシュはね、まあ、人に迷惑をかけない程度にすれば構わないんじゃないかな(笑)。 |
中河内 |
公演中唯一オフな気持ちでいられるの、ホテルだけだからね。 |
夕輝 |
そうそう、俺たちホテリアーだから(笑)。
でもね、みんなで俺のリズム崩して楽しむのはやめてよね。 楽屋の荷物が全部真逆に置き直されてたり。服も全部裏返しでね(笑)。
あと、部屋を開けたらベッドの上に財布の中身が出てたり。お札も1円玉も全部キレイにピチッと並んでるの! あれは…馬場くんの仕業だね? |
馬場 |
そうそう。でも俺もさ、部屋開けたら大好きなゼリー飲料が一個もなくて、探したらベッドの下やチェストの引き出し、 お風呂場の隅、テレビの上…って地味に隠されててさ。
朝起きたら枕の下にもあったからビックリ! あれは誰? |
兼崎 |
ああ、そのときは俺もいたかもな(笑)。 |
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――ずっと一緒にすごしてる同士だからこそできるいたずらって感じで。 |
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中河内 |
そうだね。基本的にはみんな出会った頃からそんなに変わってないけど。 |
夕輝 |
何かあるたびにミーティングしてったから、そこでまとまりも生まれたし。 |
馬場 |
俺は試合のなかった夏公演中、気持ちの余裕もあって、みんなとよくご飯食べに行ったのが印象に残ってる。 あらためてじっくりコミュニケーション取れたしさ。 |
中河内 |
自分にゆとりが出る分、周りがよく見えるって言うのは確かにあった。
健斗も夏は試合があってすごく頑張ってるの見ててわかったから。冬公演からさらに成長したな、変わったなぁって。 |
大河 |
夏はあと兼(かね)ちゃんが…ねっ。 |
兼崎 |
試合があったから稽古場からかなりストイックに行こうって決めてて。 |
中河内 |
ごはんも全然一緒に行かないの。すごい詰めてる感じ。 俺はそんな兼(かね)ちゃんを見ながらもういつ誘おうかばっかり考えてて(笑)。
本番入って、大阪の頃かな、「いいじゃん、もう。ちょっと外も行こうよ」って言ったら兼(かね)ちゃんも…。 |
兼崎 |
「んーーー、行くかっ!!」。やっぱり籠るのはムリでした(笑)。
我慢は禁物だね。 |
八神 |
結局一番元気なのは兼(かね)ちゃんだから。 |
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――そうして長い間ひとつの役を演じ続けるのは、役者としてもなかな得難い経験だと思います。みなさん、自分のキャラクターへはどんな思いを抱いてますか? |
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大河 |
同じ役を長くやればやるほど楽になるかな。 例えば初見のセリフでもそれをどう言えばいいかスッと頭に浮かんでくるし、どう動けばいいかも見えてくる。
俺のやってる切原赤也はわりとわかりやすいタイプのキャラクターっていうのもあるけどね。
第一印象のままブレてない。 運良く最初に自分が考えていたことが合ってたのかもしれないんだけど、もうそこを貫くいていくだけ。 |
中河内 |
仁王くんのイメージは、最初に比べると結構変わりましたね。
極めてない頃はクールでカッコ良くて、なんかちょっとクレイジーなところのある奴と思ったけど、 だんだん「意外と“熱”もあるんじゃない?」って気づいて。
相手をペテンにかけるのも仲間を思ってのこと。
舞台をやってみんなとの関わりの中から発見するものも多いし、 役が日々成長していくのが楽しい。彼はまだまだ何かありそうだね。 |
兼崎 |
俺は夏公演のときにちょうどジャンプで真田の過去のエピソードを読む機会があって、 読みながら「自分の考えは正しかった」って思いました。
かつて自分が負けたくやしさがあるからこそ、このチーム、このメンバーで全国制覇を成し遂げたいと誓う。 そのために誰よりも努力して、自分にもチームメイトにも厳しく…その厳しさも、絶対間違ってない。
役に対する自分の考えを、あのエピソードに裏打ちしてもらった気がしてます。 |
小野 |
柳蓮二はクールで冷静。
ほとんど感情を出さない感じなんですけど、その中に静かな闘志がある。
どこかに熱いモノを見せなきゃと思ってて、そこが難しかった。 でも、冬と夏と公演を重ねる中で毎回見つけていくものがあって。
柳と真田はこんな感じ、仁王とはこういうやりとりって、みんなが役にハマっていくほどに 「じゃあ相手からしたら柳はどうなんだろう」って考えたり、そこからまたいろいろ研究していきました。 |
八神 |
幸村をやっててさみしかったりくやしかったりすることは多いですね。
みんなと一緒にできない…そう、舞台上にいて自分が感じる気持ちは、全部幸村の気持ちそのまま。 だから今回はベンチにいられることがうれしい。
幸村は原作のコマ数でいったら本当に限られたところしか出ていないかもしれないけど、 その行間を埋めて行く作業を丁寧にして。
負けたということも知らされてるし、自分の中でイメージはいろいろ持ってるので、 それを芝居で表現していきたいと思います。 |
夕輝 |
ジャッカルは最初悩みましたね〜。
役同士の関係性とかを立海みんなで話し合ったりする中でわかったこともたくさんあったけど、 やっぱり演じて行くうちに「コイツすっげえ努力するヤツじゃん」って思って。
人一倍仲間思いだし、熱々に暑っ苦しくて、気づけば俺自身も熱くさせてくれてた。
ジャッカルは今では俺の分身的存在。
大好きですし、今でもどんどん好きになる。 ジャンプ読んででジャッカルが活躍してると「カッコイイ〜! こいつ、俺、俺!」って1人で興奮してます(笑)。 |
馬場 |
柳生はやってて難しかったですね。舞台上での入れ替わりとかもだけど、僕普段こんな(ふにゃふにゃする)ですけど、 彼は姿勢もピシッっと。
まったく自分と逆なのでつかむまで大変でしたけど、 だからこそ演じてて楽しかったし、柳生をやれてよかったって思ってます。 |
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――ではあらためてこの冬のテニミュ、それぞれが磨きあげたキャラクターで「feat.立海」という立場からどう見せていくのか、 意気込みをお願いします。 |
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大河 |
どう言ったらいいかなぁ? |
兼崎 |
出方っていうのは、ちょっと楽しみにしてて欲しいし。 |
夕輝 |
まあ、今まで通り? |
中河内 |
自分たちのやるべきことをやる。 |
小野 |
学校ごとの見せ方がちゃんとあるしね。 |
馬場 |
他校との絡みというよりは、俺たち立海の歌とダンスを見せることで、ほかのメンバーを触発していければ。 |
八神 |
立海としてまんまでいいと思う。
4代目青学(せいがく)にも、 そのまんまの姿を見せることで何かを感じ取ってもらいたいし。 テニミュをよりよくしていくためには、やっぱり自分のことだけ考えるんじゃなくて、周りをみながら学んで欲しい。
そのためにも俺たちは俺たちで、本来の立海としてのポジションにいるのがいいんだと思うよ。 |
兼崎 |
うん、そうだね。 |
馬場 |
公演期間、長いしね。 |
大河 |
長いっす! |
夕輝 |
長い旅になるから… |
中河内 |
いろいろ計画しないと。 |
八神 |
今までにないくらい… |
兼崎 |
…伝説が作れそうな気がする! |
中河内 |
兼(かね)ちゃん目が輝いてる〜!
まあ、みなさん、どうかやさしく見守ってくださいね(笑) |
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