--青学(せいがく)対談第3弾、よろしくお願いします。 |
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牧田 |
お願いします! なんか、僕とまおまお(浜尾くんの愛称)って、ちょっと珍しい組み合せじゃない? |
浜尾 |
ホントだね。マッキー、よろしく。 |
牧田 |
こちらこそ。 |
--さて、お稽古も順調に進んでいるようですが、まずはそれぞれのキャラクターについてうかがいます。稽古を通して改めて見えて来たことなどはありますか? |
牧田 |
桃城はもともと前に出て行くタイプの元気なキャラクターだと思うんですけど、 今回は試合がないので、そこでどう桃城らしさを出したらいいんだろう?ってことはずっと考えてました。 で、稽古を重ねるうちに、やっぱりリョーマ戦かなって思って。
桃城はリョーマのことを弟みたいに見てて、きっと、リョーマが試合をしているときは自分が試合をしているくらいの 気持ちで見守って、心から応援してると思うんです。
リョーマは常にクールに試合を運んでいるように見えても、その奥に熱くて強いものを持ってる。 その気持ちを応援している桃城が代わりに表現していくというか…。 試合中のベンチワークは台本に書かれていないことも自分たちで表現していかなくちゃいけないので、そこでの動きを ひとつひとつ整理していきながら、桃城らしい表現やリアクションを考えて面白さを生み出せればいいなって考えてます。 |
浜尾 |
ベンチワークってキャラクター個々で過ごし方が全然違うから、ホントに自分次第。
主要なセリフはあるけど全員の動きが細かく決まっているわけじゃないので、そこをつないでいく動きはそれぞれで 考えたものなんです。今、マッキーが言ってたリョーマ戦だったら、菊丸もリョーマが大好きだから相手に決められたときにもの凄く悔しがったりするんだけど、“熱く”というよりは、やっぱり“明るく”応援してる感じだと思うんです。ちょっとした違いだけど、そういう気持ちや動きを自然に出していくのはなかなか難しいですね。早く慣れていきたいです。 |
--菊丸は今回シングルス戦での出場ですね。 |
浜尾 |
そうなんですよね。
菊丸はものすごくくやしいと思います。
もし自分だったらって考えると、やっぱりくやしいし、大石の気持ちを考えても、けっこう泣けて来ちゃいますよね。 だから、普段の菊丸は性格的に明るくて前向きなんですけど、比嘉戦の菊丸は、確実にいつもとちょっと表情が違う。 いろんな複雑な思いを抱えながら試合に臨む、その菊丸の気持ちを精一杯理解して演じていかないといけないなって思ってます。 |
牧田 |
まおまおは元々テニスの経験があるから、稽古で菊丸の試合シーンを見てると「ああ、こうやって動けばいいんだ」って、 自分もすごく参考になるんですよ。 |
浜尾 |
うれしいな。試合シーンでは特に、「ずっとテニスをやってきてよかった」って実感します。
学校だと試験期間中は部活が出来ないから、家で素振りをしたり、ひとりで頭の中で想像して “エアテニス”をやったりしてたんですけど(笑)、そういうのって、テニミュの練習とも一緒なんですよ。 やっぱり「菊丸のシーンはどんな動きにすればいいかな」っていつも頭の中でイメージしてるし、 テニスを知っている分「もっとカッコ良く創れるぞ」っていう自信にもつながるし。
ホント、毎日楽しいです! |
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--青学(せいがく)メンバーの雰囲気はいかがですか? |
牧田 |
他校に比べて人数が多いからまとまるかな?って心配もあったんですけど、 部長が締めるとこ締めてくれてるので安心です。
あと、やっぱりトモの存在は大きいですね。テニミュ経験者ならではのアドバイスもたくさんしてくれるし、心強いです。 |
浜尾 |
ダンスもどんどん細かく難しくなっていくので、わからないところをトモくんに教えてもらうことも多いですね。
あと、部長やオガくん(小笠原くんの愛称)にもよく教えてもらってます。 |
牧田 |
ダンスは部長がお父さんで(古川)雄大がお母さん、オガがお兄さんって感じ。
青学(せいがく)は、それぞれ出来るところでお互いを見守っているバランスがすごくいいなぁって思います。
これからもこのバランスでいろんな苦難も一緒に乗り越えていけると思う。 |
浜尾 |
僕はストレッチしながらみんなで話をする時間がすごくリラックスできるから大好き。
あと、(阪本)ショーゴとお菓子食べてるときも楽しい(笑)。
稽古はキツかったり大変なことも多いけど、終わった後にもにわからないことを教えてもらったり、 聞けばいろいろ答えてもらえるし…うん、そうやってみんなで一緒に過ごしてると、ホント、ほっとできますね。 |
--牧田さんはムードメーカー担当? |
牧田 |
うーん、どうですか?(笑)。
モチベーションが下がらないようにっていうのは気をつけてますけど。 |
浜尾 |
昨日もリョーマ戦のときに踊ってたよね。部長に怒られてたけど(笑)。 |
牧田 |
あれはね、自分なりに「テンションを上げないと」って動いてたんだよ〜(笑)。
なんだろう、最近自分のモチベーションがうまく上がらないときがあったりして…。 稽古場でも家でもずっとテニミュのことを考えてるのに、なんかこう、今ひとつスッキリしない感じのときがあるんだよね。 部長に相談したら「リフレッシュが足りないんじゃない?そういえば海外ドラマ面白いよ、観たら?」って アドバイスもらって、今家で見始めてるんですけど、これがけっこう効果的で。
なにしろ今までひとつのことに数ヶ月もかけて打ち込むっていう経験がなかったから、 時間の使い方、頭の使い方がわからないんですよ。 スタッフの方にも話したら、やっぱり「リフレッシュも大事だよ」って言ってもらって。 やるときはやる。休むときは休む。
本番までの気持ちの作り方っていうのも、今改めて勉強してるところです。 |
浜尾 |
そう、時間の使い方は大事だよね。僕もこのテニミュが初仕事だから、慣れてないことも多くて。
振りをつけてもらうときも「じゃあこれでやってみて」って言われて、自分だけすぐに動けなかったり。 そうするとみんなについていけなくなっちゃうから、終わった後も鏡の前で絶対復習するようにして、 そうやってなんとか追いついてるところがあるけど、それでもまだまだ出来てないことも多いし。
やっぱり「自分はどうしたらいいんだ?」って悩む瞬間ってありますね。 |
--今回は製作発表会で舞台よりひと足早く公の場に出る機会がありました。あの体験は、何か自分に影響するものがありましたか? |
牧田 |
全体的な動きはみんなで話し合ったりしましたけど、他の人があいさつしているときはどうやって立ってたらいいのかとか いろいろ自分で考えて、「何もかも忘れて役になり切って存在する」ということを実感しましたね。
歌ってるときは見ている人がリアクションしてくれるとうれしかったし、終わった後は自分のテンションもかなり上がってました。 楽しかった! |
浜尾 |
ひとりひとりの決めゼリフもあったし、直前までめちゃめちゃ緊張したけど、本番始まったらワクワクして…!
自分の演じるキャラクターを心から愛してないとなりきれないし、ちゃんと演じられないんだって改めて思いました。 |
--では最後に、あらためて冬のテニミュ、本番への意気込みをお聞かせください。 |
牧田 |
稽古もだんだん深くなって来て、今はまだいろんな思いが頭の中を巡っているところですが、 本番までにはちゃんと自分で整理をつけて、桃城をしっかりつかんでいきたいです。
まずは本当のキャラを表現するというか…スタンダードな桃城をきちんと感じて演じたい。
そうやって舞台を経験する中で見えて来るものもたくさんあると思うので、 そこから先はまた“自分の桃城”を見せられるようになっていきたいです。がんばります! |
浜尾 |
最近、稽古の参考にこれまでの公演のDVDを観る機会も多いんですけど、 そこに映っている青学(せいがく)陣のまとまりって、 やっぱりスゴイなって思います。
そういう今までのテニミュを観て来た方々にも、 ぜひ僕たち4代目青学(せいがく)メンバーの姿をしっかり観てもらって、満足してもらえたらうれしいですね。 真似をするんじゃなくて、僕たちならではのチームワークを見せたい。
菊丸としても、菊丸の気持ちをしっかり感じて、誰もが納得してくれる“菊丸らしい菊丸”をやりたいです。 |
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