クローズアップ
--青学(せいがく)対談第一弾はやはり部長&副部長、ということで。まずはお互いの第一印象なんて憶えていますか?
 
 
渡辺 副部長は大人しそうな子だなっていう印象がありましたね。で、しゃべってみたらやっぱりそのまんまだった。
ときに、ファンシーなところもあるし(笑)。
豊田 ファンシー…ああ、そうですね(笑)。部長とはキャラ撮影で初めて会ったんですけど、最初は緊張していて特に印象って憶えてなくて。
その後メイクして出てきたときには、「やべぇ、手塚がいる!」って思いました。
もう、「めっちゃ手塚に似てる人だなぁ〜」ってインパクトが強かった。
「俺はあんまり大石に似てないかも…どうしよう!?」って(笑)。
渡辺 いやー、そんないいコメントもらっちゃって…恐縮です。
豊田 でも、ホントにそう思いました。その印象もあって、部長はクール系キャラなのかなぁと思ってあんまりしゃべれなかった。
実はそうじゃなかったんだけど(笑)。
渡辺 あのときは…キャラ撮影ってすごく大事だから、みんな「自分がメイクしたらどんな風に変わるんだろう」っていうことで頭がいっぱいだったしね。
確かにそんなにお互いしゃべらなかったなぁ。
でもメイク姿見たとき「あ、大石だ」って思ったよ。
やっぱり、それぞれその役の風格みたいなものがどこかにあったから選ばれたんだろうなって。
そこがメイクによってちゃんとカタチになったっていうか。
 
 
--今はお互いどう呼び合ってるんですか?
 
渡辺 豊田くんは、トヨ。
豊田 渡辺くんは大(だい)ちゃん。大(だい)ちゃんはけっこう浸透してるよね。それと時々、部長。
渡辺 「部長!」って呼ぶと、他の学校の部長も振り向いちゃうけどね(笑)。
 
--原作では手塚がケガから復帰して、全国大会出場メンバーをかけて大石と試合をするという印象的なエピソードもありますが。
 
豊田 そうなんです。舞台ではまだどういう風になるかわからないけど、あの手塚と大石の場面は、大石的にはさみしさやせつなさもある反面、部長が完全に戻って来てくれたっていううれしさもありますよね。
今回は、自分の中ではふがいなさを抱えつつも前に進もうとする。そんな複雑な心情が織り交ぜられた大石を見せていきたいと思ってます。
渡辺 手塚も、自分がいない間にみんなで全国に進んだうれしさっていうのと、それを支えて来た大石の思いをすべて背負ってまたあらたに力を合わせて試合に臨んでいく…。
青学(せいがく)の強い友情を感じます。なんといっても裏からみんなを支えてくれる大石の存在があるからこそ、コートに出て行くみんなが頑張れると思うので、副部長にはそのへんを期待したいです。
豊田 OK! 青学(せいがく)はやっぱり俺たち部長・副部長がまとめていかないとね。手塚…というか大(だい)ちゃんは今でもみんなをまとめられる頼れる人だし、これからもずっと頼っていくんで(笑)。
よろしくお願いします!
渡辺 いやいや、こちらこそ。
 
--もうすっかり部長・副部長の空気ですね。青学(せいがく)の結束力にも期待してます。
 
渡辺 もちろん! でも、今はみんな忙しくて、なかなか全員でご飯食べに行く時間が取れないんだよねぇ。
豊田 そこは俺、焼き肉奉行の登場というコトで。そこだけはもう仕切り屋発動しちゃいますよ(笑)。
とりあえず焼き肉行きましょう! 若干ウザがられてもいいんです、焼き肉だけは。「まだ触るな!」「よしっ」って感じで、しっかりガッツリ食べてコミュニケーション深めないと。
渡辺 いいね〜。ホント、美味しいもの食べながら、みんなでゆっくりいろんな話がしたいよね。メンバーみんなが一斉に舞台に立ったらどんな風になるのか、早く観たい!
考えるだけでワクワクしますよ。そのためにも毎日コツコツやりながら、目標は高く。
くやしくて折れそうなときでもお互いいい意味でライバルとして凌ぎ合っていけば、個々のレベルアップにもつながるし、その結果チーム力もあがると思うから。
 
--チーム力、いい言葉ですね。
 
豊田 いいこと言うね、大(だい)ちゃん!俺はそれを副部長としてしっかり支えていく。
大石はとにかく落ち着いて、仲間ことを思って手助けしていきたいです。
渡辺 試合は菊丸が頑張ってくれるし。
豊田 そう! 原作の菊丸が大石に「戻ってこいよ 相棒!!」って言ってくれる場面、嬉しいですよね〜。
泣きそうになりますよ、ホント…。
渡辺 いいよね。あのシーン。ジーンとくる。
豊田 部長対決も、どんな手を使っても勝つっていう比嘉のやり方とフェアプレーを貫く青学(せいがく)のぶつかり合いはスゴイ!
ヤバいですね。考えただけでテンションあがりますよ。
 
--部長と副部長、お互いの気持ちをしっかりと理解しながら自分の役割を全うしていこうとする、おふたりの熱い想いが伝わってきます。ちなみに、もし今の役じゃなかったらやってみたい役や、密かに憧れのキャラクターってありますか?
 
豊田 俺、桃城が好きなんです。燃えるキャラ、熱いキャラ。試合でも大石は常に落ち着いたプレーだから、桃城みたいに「ダンクスマーッシュ!」とか、打ち込んでみたいですね。
渡辺 自分は…菊丸とか不二、リョーマあたりは絶対無理だし…(笑)。
気になるのは比嘉の木手とか、氷帝の跡部。カッコイイと思います。
 
--では最後に、あらためてこの冬のテニミュにかける意気込みをお聞かせください。
 
渡辺 青学(せいがく)4代目のメンバーとして舞台に立つっていう緊張感やプレッシャーはありますけど、「手塚ここにあり」っていう存在感を出せるよう役を研究していきたいです。
先代のキャストの方々やファンの皆さんが築き上げたモノを崩すことなく、さらに上を目指し、最高の舞台をお見せできるよう頑張ります。楽しみにしていてください。
豊田 歌もダンスも、まずは土台の稽古をしっかりやった上で本稽古に臨んでいく大切さを忘れずに、しっかり積み上げていきたいです。
比嘉は「こっち来いや!」みたいな凄みのあるかなり恐いチームだけど、やっぱり負けたくない。みんなの「勝ちたい」という気持ちがひしひしと伝わってくる試合になると思います。
“真の4代目”として最高の舞台にします!
 
 
  © 許斐 剛/集英社・NAS・テニスの王子様プロジェクト © 許斐 剛/集英社・マーベラスエンターテイメント・ネルケプランニング
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